弁護士 平間邦男

どうやって取り戻すのか

契約書や取引の明細を用意しましょう

契約書や取引の明細、請求書、銀行通帳などが残っていれば、過払い金の返還過程がスムーズに進みます。しかし、稀に、貸金業者が、契約を新たにし直したために、以前の取引履歴が残っていないなどと主張してくることがあります。そのときのために、できるだけ多くの情報を自分で残しておくことが大切です。

弁護士に依頼しましょう

弁護士は、まず貸金業者から取引履歴を取り寄せます。その後、利息制限法に基づいて引き直し計算をします。ここで、いくら過払い金があるのかが明らかとなります。
取引履歴の請求に対して、貸金業者がさまざまな理由を付けて、なかなか応じてくれない場合があります。そのような場合は、手続きに時間が掛かってしまいますが、相手側が、過払い金が発生していることを恐れ、開示したがらないのだと考えることができます。

過払い金を取り返すのにかかる期間

手続きを始めてから、過払い金を返還してもらうまで、一般的に1〜3ヶ月かかります。もし相手側が取引履歴をなかなか開示しないといった場合は、半年ほどかかります。債務者にとって、手続きが長引くのは不安の材料だとは思いますが、この間、借金の支払いをする必要はありません。